イタリアからのてがみ: 2007年09月 アーカイブ

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2007年09月 アーカイブ

2007年09月02日

Tufo

 Orvietoの建物の多くは、ほぼ13世紀ものが多いのです。一番古いものは、ちょうどfFunicolare
駅の反対側にあるサンジョヴェナーレという教会で、1000年の建物と言われています。
その多くの外壁に使われているのが、Tufoです。Tufoというのは、何万年前かに火山で爆発した火山灰が堆積したもので、夏の暑さや冬の寒さを遮断するのに良い材料と言われています。
もちろん、外壁はその地方独特のものを使いますが、一様にイタリア人は、屋内をけっこうおしゃれにしているもので、快適性を保たせたいのです。この地方では、よく使われています。露天掘りをしていて、掘っているところに行くと、くずを安く分けてくれます。
Orvietoから徒歩で下がってくると正面の峰に、コンクリートがみえます。当Il RiposinoのVip Roomからの斜面なのです。
日本ではこのコンクリートの打ちっぱなしを外壁に使うことがありますが、この地方では、それらを嫌うので、Tufoで少しづつ飾ることにしました。その作業です。

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2007年09月03日

今どきの年中行事

 イタリアの中部より北の家々には、Caminoと言いますが、家の中に暖炉と、家の外にFornoと呼ばれるPizzaや肉、魚などを焼く釜があります。もう季節は、秋でして、そろそろ釜の準備が始まります。燃すための木の確保や、エントツの掃除です。とくに暖炉(Camino)は、一年に一度は、煙突に着いたすすの掃除をしないといけないのです。
 屋根に上って、たわしの大きいようなものでこすってすすを落とし、下でビニールシートでそのすすを取るという作業です。ここIl Riposinoには、三つの暖炉があるので、たいへんな作業です。
 ところが、昨日外からもどると、家の中に鳩が入っていました。どこから進入したのかと暖炉をみると、たくさんのすすが落ちていました。サンタクロース以外にも、煙突から入る者があったのです。もちろんすぐその鳩を追い出して、また別の用事があったので、再度外出してもどると今度はべつの鳩が、入っていて、今度も多くのすすを落としていました。大きな暖炉の大きな煙突なので、巣を作るほどではないにしろ、心配でしたので燃してみると、すすの掃除を終えたときと同じように、よく燃えるのです。どうやら一番大きな暖炉のすす掃除は、二羽のはとが、それをおこなってくれたようです。 Grazie Mille Sig, Piccione!

2007年09月04日

Vendemia

 いよいよぶどうの収穫がはじまりました。ぶどうの糖度に集まってきた蜂と暑さと、おしゃべりとの戦いです。みな採りやすい位置にぶどうを実らせるのですが、はさみでとってバケツに入れ、それをトラックターの中に入れ込むのです。疲れるとぶどうをたべながら、この作業は、延々とつづきます。日本人どうしですと、疲れると、黙ってもくもくと仕事をしますが、イタリア人は、疲れていても元気なときでも、しゃべりっぱなしですね。
「静かにしねえか!」と言いたくなることがあります。でもまあ、最大のイベントなのです。


2007年09月06日

 冬の間に使う薪の量は,小量ではありません。春に乾燥が始まる前にその年に伐った木を買い、乾いたものとミックスをして使うものなのです。ああ!そうですね!今の日本には、木の価格を知る人がいませんね!新しく伐ったばかりの木は、乾いたそれよりも安いのです。ですから、春に安いものを買っておいて乾燥させるわけです。また木の種類によっても長持ちするもの、火力は強いけどすぐ燃え尽きるものなどがあって、料理、暖炉、釜などの用途によって使い分けます。今年は根によって建物が犯される危険がある木や、木があることによってぶどうやオリーブの陽があたらなくなる木々があってずいぶん伐ったので、多く燃料用の木が準備できました。それでも春までには、足らないことになるでしょう。なお、イタリアでは、自分の家の木であっても勝手に伐ることが出来なく、森林警察にきて見てもらったり、許可申請をして許可を得てから伐らないと、投獄されるのです。(本当なのです。)
 ともかく、ここIl Riposinoには、暖炉のついた建物が三つあるのですが、8坪ほどある暖炉用の木をおいておく建物に二回転するほどの薪が必要になります。
そうです。もう冬支度なのです。

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2007年09月25日

Porcini

ポルチーニ
ポルチーニの季節になりました。日本でも路上にマツタケと書かれたトラックが止まっていて、少しあぶなそうな感じの人が、路上に立っていたり、運転席に座ったまま、来る人を待っている光景を見たことがありますが、この時期になるとここイタリアでも、同じようにトラックに積んだポルチーニを路上で、売るシーンを見ることが出来ます。まずブルガリア産のものから販売がはじまります。
でも、やはり、地のもののほうが大きさは、小ぶりですが、人気があります。
「いくら?」
と聞くのでしょうが、私はあまりよく知りません。
この近くの人たちは、雨が降った翌朝、獲りに行くものですから。

我が家の隣人のSabinaは、この近所のポルチーニのある場所を熟知していて、雨が降った翌日には、いそいそと出かけて行き、葦で編んだかごに収穫物を獲って帰ってきます。
 「どうやって食べるのですか?」
まず洗ってざるに入れ、少しおいておいて、炭で焼く、オリーブオイルと塩で、でもしょうゆでもいけます。日本人には、このしょうゆがベターでしょうか?少しぬめりがあるものなのですが。またもちろんイタリアですから、写真のように、パスタにも使います。
写真は、人間の顔ほどのポルチーニです。大きさを見るのにタバコと一緒に写しました。
「こんなに大きければ、食べ切れない?」
はい、もっともな話です。そこで、食べきれないものは、乾燥しておいて、保存して、使うときに、もどしてから食べます。ですから、この時期でなくてもポルチーニは食べられるので、いつどこにでも、ポルチーニの料理は、イタリアにはあります。でも旬は今です。

一度、私は、空腹のとき、あまりの美味しさに興奮して、食べすぎてお腹を壊したことがあります。全く贅沢な!と言われますが。イタリアの食べ物は、美味しいものが多く、そしてみな、量が多いので、食べすぎには要注意です!
旬のポルチーニの案内でした。
Orvietano Sam

Ciclamino

シクラメンが咲きました。

小椋 佳という人の歌が好きです。彼の背伸びしていないところも好きです。
まあそれはそれで、その歌詞からの知識で、シクラメンというものは、白色か、真紅かと思っていました。よくクリスマスのシーズンに鉢植えで、プレゼントに使われているのを見ていたからでもあるのです。
花は、上に向かっていないで、垂れた犬の耳のようで、花びらの大きさも、親指くらいの大きさなのだと思っていました。
まさか野生に咲いていると思っていませんでした。ところが、写真のごとく、ここでは野生なのです。よく見ると色はピンクで、大きさは、日本の鉢植えから見ると10分の一くらいで、形は同じ垂れた犬の耳型でした。香りを感じるために鼻を近づけましたが、あまり感じませんでした。私の家の敷地内に咲いているものとは夢にも思っていませんでした。毎年咲いていたのでしょうが、今年まで気がつきませんでした。さくら草?と思っていたのです。
もともと花はサクラとバラとチュウーリップ位しか知らなかったのです。気が付いてから、うち以外のところを見てみると、シクラメンは、斜面になっていて、土の柔らかいところに群生していることがわかりました。

でも、群生しているこの野生のシクラメンは、表現とすると、「可憐」なのです。その小椋 佳の「シクラメンのかおり」という歌の歌詞にすがしいもの?というものがありますが?この意味が私には、わからないのです。
判りますか?さわやかという意味ですか?何しろ群生しているのに、その姿は、なかなかさわやかで、可憐ですね!

そのあとの、「出会いのときの君のようだ?」なんて言えるような相手に
めぐり会いたいたかったですね!
止めましょう?

ともかく、イタリア中部で今のシーズンに、咲き乱れる薄いピンク色の花は、シクラメンの原型であること、お知らせします。この時期、この地方においでの折、注意して見てあげて下さい。すがしいという意味と、すがしい君に出会えるかも知れません。

2007年09月27日

ノヴェッロ!Novello!

 
 ボジョーレヌーヴォ という名前は、ほぼ日本では、名前が認知されていると感じます。
これは、フランスのボジョレ地方の新ワインのことを言うわけです。イタリアでは、新ワインをNovelloつまりノヴェッロと言っています。もともとあるのんべいが考えた早期の熟成方法だと思うのですが、もちろんフランス人の発明した熟成方法です。「マセラシオン・カルボニコ」という名前です。
 このワインは特徴として、色が美しいこと、フルーテイーなこと、しかし、早く飲んだほうが良いワインであること。少し温度は低めのほうがおいしく味わえること、そして生ハム、やPizzaなどに合うこと、などという特徴があります。
今年ここウンブリア地方は、6月前半から暑くなり、秋に入ってからは、朝と晩の温度差が大きく、糖度が増し、かりとり直前にサーと雨が降り、ぶどうがピンと張ってきて、収穫時にはぶどうのもっとも理想的な糖度と言われる19.5度になりました。ですから美味しいNovelloになることを、期待しています。
冷蔵でもう熟成しています。解禁日の11月6日を目指して!


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