イタリアからのてがみ: 2016年02月 アーカイブ

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2016年02月 アーカイブ

2016年02月05日

Bulichellaに行ってきました。

 1月に一週間ほど、強烈な寒さがあったと言いますが、2月は、穏やかな日々になっています。宮川秀之さんが、ジュージアローのデザインしたニコンに呼ばれ、明日から日本というので、急きょBulichellaを訪ねました。2月のイタリアは、本当に温かく、Manciano近くでは、もうミモザが咲き誇っていました。

 ちょうど彼の書いた「新・われら地中家族」を読んでいるところだったので、何かいつもより新鮮でウキウキした気分でのドライブでした。約束より早く着いたので、彼のデスクとオフィースを見たら、ユヴェントスのサインがあったので、女性のかたに許可を得て、画像を撮りました。

 サッカーについては、私は何もわからないのですが、知っている人には、たいしたものなのでしょう。今日は、お預かりした、写真を返くのが主たる目的でしたが、お互いに農業に従事する者、こんな天気でブドウ、オリーブ大丈夫なのでしょうか?と聞いたところ、あまりよくないみたいな返事でした。「いのししでも食べよう」と言われたのですが、午後Guardia Forestale(森林警察とでもやくすのでしょうか?)が来ることになっていたので、トスカーナSuveretoから急ぎ戻ったのです。

 彼のデスクには、メルセデスの絵があります。素敵な時間でした。
 その彼、自分のものだけでなくあの地域のワインをDOCGにしたのですが、それを記念して切手が出来るのだそうです。立派な業績であること、行くたびに感じ、良き先輩に恵まれていることを、再確認ができ、素敵な一日でした。おまけに、何か持って行けというので、マグナムの赤をいただいてきたのです。

2016年02月07日

DOCGとそれに合うもの

 Bulichella(宮川さん)からいただいてきたマグナムは、一人では飲みきれないので、次の機会を待ちますが、彼のところのワインで、私が好きなのはシラーで、Hideと書かれた彼の車の絵のものです。

 Bulichellaの帰りのMancianoのCoopが新しくなっていて、シエスタ時間でもやっていたので、ゴル ゴンゾーラある?と聞くと、どっち?という返事、すかさず、ドルチェと言って、どれくらい?これくらいでいい?と言われOKして、買ってきたのですが、日本のスーパーでは、こんな会話ないだろうな?と思ったのです。日本で、まったく「少々お待ちください」というマニュアル言葉に辟易していたのです。だからつい、羊と牛の半分づつのリコッタある?と聞くと、あるというので、これも調達しました。

 DOCGの多くは、シシャモや豆腐、枝豆など、日本のいわゆるつまみにはあまり合いません。
ずいぶん研究しましたが、日本の人には、こんな方法はいかがでしょうか?
のり、わさび、ゴルゴンゾーラです?
だまされたと思って一度試してみてください。

こんなふうに。

 少し日本にいて、食事するときは、一人でなかったし、どっかへ一人で行っても必ず、コックさんや、板前さんや、そこのオーナーと話しながら食事していたので、一人での食事は、しばらくでした。けっこう、いや、突然、無人島に送られた人になったみたいで、寂寥感がきますね?ところが私、いじめられるのが好きなんのか?なんて言いますか?マゾ?その上、自分を客観的に見る癖があって、「ざまあみろ!世の中には、本当に一人ぼっちで寂しい奴がたくさいるんだから、お前もたまには味わってみろ!」みたいにもう一人の自分が私にささやいています。
 寂しさを紛らわすのに、Piano向かいWhite Christmasをたまらなくやさしく奏で、次は、何故か酒と涙と男と女でつぶれました。シラーと新しいのりゴルゴンゾーラの酔いは、格別です。

季節は移るのでOrvietoから

 寂寥感にひたってもいられないのです。でも本当に2月、Orvietoは、穏やかな日々です。ご覧ください。

クモの巣のように伸びた枝を、切る作業です。切った枝で羊を焼くと美味です。日々好天で作業が進みます。この時期は、カットマンです。次にバラ、その次にオリーブの剪定と続きます。

そして、

 今年は、あまり寒くない日々で、剪定前にバラが咲きだして、Vivaista(植木屋?)と相談すると、剪定した方がいいと言われ、50株あまりのバラの剪定をしました。けっこう思い切り深く剪定しました。この作業は、そんなに大変でもないのですが、切ったばらのとげがたいへんで、今年も、皮膚を傷つけ、しかも、どうしてか顎の下を痛め、今朝、Barでお前どうした!と聞かれるほど深く傷つきました。

その上、切ったバラの処理に田舎に住む人の特権で、今までは、ごみは、分別なく、すべてのものをいっしょに捨てていて、二日に一度処理にきてくれていたのですが、Orvietoこのたび、町中の家でなくても、分別回収になったのです。

 このように、5つの箱に分けて、入れるのですが、かなり細かく分けられ、今まですべていっしょだったのに、突然、切った爪の処理まで、分けられること?ちょっと信じられないのです。でも地球を考えて、しかもイタリア人大好きな、分別の違反は罰金なのだそうですから、ちゃんとします。そして、夏と冬に回収日が分かれているのです。分別の本によると、Residuo Indeiggenziatoというものがあって、分けられないものみたいな処理箱もあるのです。爪だけでなくかなり詳しい細かいルールのようで、少し勉強します。いい加減な私は、皆、分けられないものにしちゃおう!と思ったのですが?

これが分別の本です。
そして、

これが回収日なのです。さあ、勉強です。罰金は、怖いので。


2016年02月12日

そしてオリーブです。

 もうこっちにきて、(Orvieto)18年以上になると思うのですが、2月にももしきをはかないで過ごすは、初めてのことです。
 楽天的なイタリア人、カンツオーネも、先がどうなるか?だれが知っている?とか、明日は、これまでにない最高の日が来るよ!とかの詩を歌っていますが、それでもここまで暖冬だと、この地方の長老の多くは、「この後、凍るような寒さが来ることが怖い!」と言いだしています。それでも、私は今、やらないといけないオリーブの選定作業に入ります。

 このオリーブの木は、うちの中では一番年長で350年ほど経っているものです。二つあるのですが、本当に立派なものでして、でも幹の太さに対して上が大きくないのがわかりますか?そうです。収穫は、はしごを使って手摘みなので、高さを抑える剪定をするのです。各年に深く切るのですが、今年はたくさん剪定する年でないのです。剪定の技術によって、収穫量がちがうので大切な作業です。
 剪定の終わったバラは、見てると「ここ切って」と言ってくるのです。なしも見ていると「切れ!」と言ってくるのです。オリーブは、まだ何も言ってこないのです。まだ、私の想いが伝わっていないのでしょうか?相手は、350歳だから伝わるのも、時間がかかるのでしょう。

もう一つがこの木です。どこから手を付けるか、考えますが、はさみを持った手が自然に動いてします。これらの木10年ほど前にスペインで買って、持ってきたのですが、良かったと思っています。
まさか日本人が収穫しているとは、350年前に植えた人は思っていないと思うのです。

2016年02月22日

長い間 お世話になりました。松の木に

 ある新聞社の人が来て、この松は、100年経っているな!価格にすると、100万円くらいかな?と言って、日本に帰ったことがあります。しかし、私にとっては、夏、枯葉が落ちで、その枯葉は、鋭く、また、枝を切って乾かすと、強烈な、熱の出る薪になるので、使っていたら、ヤニで、煙突をダメにしてしまい、なにより、根が石畳の床を持ち上げ、3年に一度くらい、職人を入れて、石畳を治さないといけなくなってきていました。しかもそれが入口の門の手前と入ったところにある、4つの松です。

こうなってしまうのです。
ただ木を切ると、そこに住む人が具合悪くなったり、死んだりするということを聞いていたので、木の聖さま、長い間、日陰を作ってくれたり、道しるべになってくれたり、長い間、お世話になりました!と言って塩を供え、線香をたき、供養しました。森林警察に許可をもらったんので、明日、切ることになりました。

400万円を失うという気はしませんが、やっぱり木を切るのは、少し悲しいことです。
そして、今日ですが、大ごとになってしまいました。切り始めたら、テルニー県の職員が来て、道路に落ちるから、車の誘導等するということになって、ごらんのとうりです。

でも、あれだけ大きなものですから、たいへんです。それでも、Terniの役人だったので、これは、うちのものではないので、処理は、県でして欲しい旨を伝え、ラッキーにも、やってくれることになったのです。全部の処理に三日ほどかかるようです。

こんなに高いのですから。あまり長い間見ていたので、首がいたくなったので、私は、鳥の餌づけをしようと思って、梨の木に家を作りました。

餌も買ってきましたので、来ると良いのですが、ウープーパー(日本語忘れました。)という鳥は、そろそろいなくなります。

一本の松の木が伐り終わりました。どうやら4日くらいかかりそうです。たくさんのものを見てきた松でしょうが、まさか日本人に殺されるとは、思っていなかったことでしょう。だから長い間お世話になりました。松の木さん!です。

ご一行のおいでです。

 京都の河上シェフがスタッフといっしょにおいでいただきました。

 にぎやかになりました。ワインはHIDEです。セコンドは、豚の首に近い肩です。

 相変わらずの手さばきです。しかし、動かしているうちに、彼は、料理が変わって行くのです。当初は、リゾットだったのですが?まあ、でもうまいから良いのですが。
 その後、一日して、Pesaroの彼の家を見に行きました。ほぼ完成していました。全景は、こうです。

 ここは、朝焼けと夕焼けが見えます。アドリア海側で、Fanoから20分くらいでしょうか?ぶどうにとって恵まれた環境にあります。まだまだ完全ではないのですが、良い環境です。
でも、河上さんと言ったらやっぱり食でしょう?Suino(豚の肉)の良い塊を買ってあったのを知っていたので、期待していたのです。でも、マダムとともに作ったトマトのフィノッキオのが旨かった。

これ、空間のないトマトを薄く切って、玉ねぎをみじん切りにして、塩コショウその上に、パセリというだけなのですが、まねした私には、まずトマトを薄く切れない。でもこんな簡単なのに、抜群のうまみです。やっぱりカバリエッリ勲章をもらった人だけのことはあるのでして、そう簡単にこんな風には出来ないですね!
で、セコンドは、

 みんなに、私が行くまで、食べちゃわないで!と言っていたものですが、言ったことを守ってくれました。その上、トリフのビアンケッタが入ったのでと、それを贅沢に使って、豪華なものでした。良い景色、素敵な人たち、うまいもの、健康なこと、そして、豊かな会話、生きていること、最高に幸せを感じたPesaroでした。まみちゃん、安達君、マダム、シェフ、ありがとうございました。

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