はつもの! ポルチーニ Orvietoから オルヴィエートのホテルから生の情報をお伝えします。観光ガイドには載らない本当のイタリア

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はつもの! ポルチーニ Orvietoから

 まだ8月ですが、後半になると、道路にPorciniと書かれたトラックが止まるようになります。その販売者のほとんどがナポリ人で、プロのだまし屋なので、かかわらないのが良いのですが、今日は4人の料理人といっしょで、しかもまだ8月なのに、「少し見ましょうか?」ということで、一カセット10ユーロという価格にも魅せられて、寄ったのです。手に取ったポルチーニは、良質で、みごとなもので、買うと、「三カセット買え!」みたな言われ方をされ、何しろ初物なのでいいかと思って、しかも道路で、早くお金のやりとりをしないといけなくて、適当にお金を出して、家に帰ったのです。

 プロの料理人は京都の河上シェフたちです。そうしたら、Fintoでした。見せるポルチーニは、カセットに入ったものではなく、別なところからのもので、カセットに入ったものは、茎の部分がカスカスの痩せたものでした。その上、払った金額がどうも合わないのです。料理はプロのみなさんですから、茎の部分は、スカスカでも傘の部分は変わらないということで、

 つまり、今、私の持っているものは技なので、フライパンで、調理をしました。

 最後にパルメジアーノ・レッジアーノをかけると、みごとにポルチーニのソテイーの完璧な味になってしまうのです。もちろん料理人の河上昌実シェフとそのスタッフのおかげですが、本当に美味しいものを食べたのです。
 さあ、その後、この3カセットものポルチーニを私だけでは、処分できないので、知り合いのところに行き、「大事件発生!」みたいな言い方で、ポルチーニの処分をお願いしに行くと、皆、異口同音に、「お前、何年ここイタリアにいるんだ!」と。「ナポリ人は、人ではないんだから!」みたいな言い方をされて、価格でだまされ、商品で騙され、Orvieto人には、「旅行者でもあるまいに}と言われて私は、暗くなっていったのですが、さしあげた皆さんは、何しろポルチーニは、はつものなので、喜んでくれたのです。


 さて、2015年も実に好天に恵まれて、Vendemia(ぶどうの収穫)の始まりです。最初は、スプマンテ用の、シャルドネから始めますが、Novello用のサンジョーゼ・メルローも始まるのです。

 多くの農業従事者が心配していた、Grandine(ひょう)もなく順調な工程ですが、(ワイン造りに)何しろ、ビニールハウスや、適格な肥料を与える日本や中国の農業と違い、その気候が全てのイタリアの食べ物は、何と言っても、Slow Foodなのです。収穫前のぶどうは、糖度・酸味のバランスが絶妙なのです。

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2015年8月30日 11:37に投稿されたエントリーのページです。

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