イタリアからのてがみ

冬のヨーロッパ

2008.11.17

 雨ばかりで、オリーブの収穫も、順調に行きません。オリーブというのは、すでに落ちている、豆は拾わない、雨にぬれているとだめ、だから雨が止んでも、大地が乾いてからの収穫でして、その上とったら直ぐにMulino(油ひき工場)にもってゆかないといけないので、この時期はしばし天を仰ぐ日々です。

 「いかにも上流婦人(もう日本では死語ですか?)と思われる人から、冬の日本やアジアは、薄茶色一色でしょう!ヨーロッパは、冬新緑の緑があるので、きまって冬にヨーロッパに私は、来るのよ!ね!わかるでしょう?徳永さん!」としなを作って言われたことがあって、この手の人を得意とする私は、「しびれますね!そのお言葉!」と返したのですが、オリーブの収穫には厄介な雨ですが、広葉樹が紅葉して、そして葉が落ちてゆく中、その雨のおかげで、大地はあくまでも緑のじゅうたんになって、夏まで緑なのです。
 羊の白があざやかな時でもあります。
でも雨!「いいかげんに晴れろ!」と叫びつつ、天を仰ぐのです!

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