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Vino(ワイン)の不思議!

2015.3. 6

 これをワインマジックと言ってもよいと思うのです。ワインにたずさわってかれこれ15年くらいになると思うのですが、今日は、また大きなうれしい驚きを覚えました。
 今、このOrvieto近辺のスーパーに行くと、たくさんのすっぱいリンゴが安売りしています。日本の果物は甘さを優先するために、あまりすっぱいリンゴをみかけなくなりました。きょうは少し甘いものが欲しくなって、リンゴをワインで少し煮たのです。でも所詮一人ですから、リンゴも三切れくらいあればもう十分でして、でも、ワインは必要なので、地下に行って、適当な赤を探して、レッテルも見ないで、取り出して、鍋に三切れのリンゴをひたひたにして、でもせいぜい720mlのワインは3分の一くらいしか使わないですよね?で、リンゴって煮すぎても切り角がぐずぐづになってきれいでないので、煮ながら見ていたのです。もちろん、残ったワインを飲みながら。

 驚いたのです。リンゴを煮るために使った残りのワインは、さわやかで、甘さがあり、酸味もあり、何だこのワインとレッテルを見たら、昨年のノヴェッロなんのです。

 ワインの勉強していて、器、いっしょに食べるもの、一緒に飲む人と環境に、少し指で、ワインの味を変えるテクニックは、私も持ち合わせていましたが、自然の時がこんなに、うれしい変化をもたらせれくれたことに喜びと驚きと、「Che Buono!」という笑みをワインの神様が今日、私にもってきてくれました。
 しかし、ノヴェッロは、少し長くおくと、炭酸が出てしまうので、はやく飲むというのが定説だったのに?こんなこともあるのですね?最初のぶどうが良くて、ちゃんと作っていたということでしょうか?

 そうなれば、やっぱり生ハムでしょう?煮干しも合うので、冷凍庫から引っ張り出して、バラを見ながら、今日は、サンジョベーゼとメルローの絶妙なバランスに酔います。

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