イタリアからのてがみ

Speriamoの魅力

2017.7. 2

 イタリアにいると、よく耳にする言葉です。大体においてこの国には、厭世的に物事を考える人がいるのでしょうか?
 5月6月の二か月ほぼ雨がありませんでした。この先7月8月は、いつも雨はないので、すべての動植物が、水が欲しい!と悲鳴をあげています。オリーブの木など、自分を守るため、実を落としています。このまま行くと、みんな死んでしまうのでは?と厭世的になるのですが、Barでの会話の雨のない話の後には、みな、「Speriamo!」来週には?と来るのです。希望的に良くなるよ!みたいな意味なのです。
 ところが本当に、私がPesaroとMilanoに行ってきた昨日、本当に雨があったのです。そして、すべての植物が生き生きとしてきたのです。いささか微量でしたが。Speriamo!の威力なのでしょうか?今朝は、ですから寒く、12,5度しかありませんでした。
寒く、地面も濡れているので、今日は、取り残ったサクランボでジャムを作りました。

 多少、鳥に食べられているものもありましたが、しっかり洗って、とりインフルエンザにやられると困るので、注意して、少量のはちみつで味をつけて、

 しばらく火にかけました。
それから瓶に入れて、今度は、この辺でよくやるカビ防ぎです。ご覧ください。

 こうして、瓶づめをブクブク煮るのです。そうするとカビがなく何年も持つのです。少し信じられないのですが、この辺の主婦は、こうして、ポモドーロはじめ多くの瓶詰めをこうしてカビ防ぎして、地下室に入れておいて、保存をし、使うときに取り出して使用するのです。このブクブクをBagnomarinaと言います。辞書を引くと湯煎と書かれてありました。

 さて、農業従事者としては、今年まだ雨が足らないのです。もっと降ってもらわないと、本当に困るのです。涼しい顔して、のさばっているのは、ブドウだけです。それでも小さいブドウは、死にそうです。
ああ!そのほかには、蜂は元気です。
こう乾燥して熱いと、元気なのは、ぶどうに蜂、人では、イタリア人?

まあ、雨が来ると、「Speriamo!」と考えましょうか?


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