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ドムス・アウレア黄金宮殿(DOMVS AVREA)

2023.4.16

 言わずと知れた皇帝ネロが紀元64年におきた大火の後に作った広大な宮殿ですが、ツタンカーメンの黄金を見つけた時と同じようなことが起きたのです。穴に落ちた人が上を見たら黄金の壁があったというもので、まあ、ネロと言うと暴君みたいな表現がされていますが、(塩野七生さんは、ローマ帝国の経営としては、立派という評価しています。)そこそこ我々に、2000年前のものを見させるのですから、ありがたいと思っています。黄金屋敷のあった場所はコロッセオからRoma Terminiそれ以上ともいわれ50haとも150haとも言われていますが、トライヤヌスが風呂(テルメ)を作るために埋めたために、2000年前のそのままの姿が見れるのです。だから凱旋門のトラヤアヌス帝にも感謝です。
 現代の入り口は、ここで
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「コロッセオ!」と言ってTaxiが止まってくれるところを少し登ったところです。ネロは、初代神君アウグストスの血筋を引く最後の皇帝だったと思うのですが、神君から暴君で終わるのも、大Roma帝国を維持するためには、必要なことだったのでしょう。しかし、ここドムス、アウレア、入場制限(人数や時間)はあるものの、今まで誰にも触れていなかったものが人や、その息や行動などで劣化は避けれれないでしょう。もちろんいまだに発掘中ですが、(イタリア中そうですが、)ここには、また新しい2000年前のRoma帝国の新たな発見が確実に期待されているのです。
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実は、私、50年前にレオナルドダヴィンチの最後の晩餐を見たのです。そのときにも、解説した人が作品の劣化に心配していましたので、当時、必死に目カメラに収めておきました。10年くらい前に見たら、やはり劣化していました。
ここドムス、アウレアは、でも少なくとも今は、きれいです。
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ね!見事でしょう?
すごいな!Roma帝国!
ひとくち知識;ラテン語では、UとVが一緒です。ですからDOMVS AVREAとも書きます。ですから、ミュージアムのことイタリアでは、MVSEOと書かれてありますし、知っているでしょう?え?ブルガリって、BVLGARIじゃあないですか?
DOMVS AVREAでした。


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