イタリアからのてがみ

ホームイタリアからのてがみそしてオリーブです。

そしてオリーブです。

2016.2.12

 もうこっちにきて、(Orvieto)18年以上になると思うのですが、2月にももしきをはかないで過ごすは、初めてのことです。
 楽天的なイタリア人、カンツオーネも、先がどうなるか?だれが知っている?とか、明日は、これまでにない最高の日が来るよ!とかの詩を歌っていますが、それでもここまで暖冬だと、この地方の長老の多くは、「この後、凍るような寒さが来ることが怖い!」と言いだしています。それでも、私は今、やらないといけないオリーブの選定作業に入ります。

 このオリーブの木は、うちの中では一番年長で350年ほど経っているものです。二つあるのですが、本当に立派なものでして、でも幹の太さに対して上が大きくないのがわかりますか?そうです。収穫は、はしごを使って手摘みなので、高さを抑える剪定をするのです。各年に深く切るのですが、今年はたくさん剪定する年でないのです。剪定の技術によって、収穫量がちがうので大切な作業です。
 剪定の終わったバラは、見てると「ここ切って」と言ってくるのです。なしも見ていると「切れ!」と言ってくるのです。オリーブは、まだ何も言ってこないのです。まだ、私の想いが伝わっていないのでしょうか?相手は、350歳だから伝わるのも、時間がかかるのでしょう。

もう一つがこの木です。どこから手を付けるか、考えますが、はさみを持った手が自然に動いてします。これらの木10年ほど前にスペインで買って、持ってきたのですが、良かったと思っています。
まさか日本人が収穫しているとは、350年前に植えた人は思っていないと思うのです。

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