イタリアからのてがみ

ホームイタリアからのてがみ長い間 お世話になりました。松の木に

長い間 お世話になりました。松の木に

2016.2.22

 ある新聞社の人が来て、この松は、100年経っているな!価格にすると、100万円くらいかな?と言って、日本に帰ったことがあります。しかし、私にとっては、夏、枯葉が落ちで、その枯葉は、鋭く、また、枝を切って乾かすと、強烈な、熱の出る薪になるので、使っていたら、ヤニで、煙突をダメにしてしまい、なにより、根が石畳の床を持ち上げ、3年に一度くらい、職人を入れて、石畳を治さないといけなくなってきていました。しかもそれが入口の門の手前と入ったところにある、4つの松です。

こうなってしまうのです。
ただ木を切ると、そこに住む人が具合悪くなったり、死んだりするということを聞いていたので、木の聖さま、長い間、日陰を作ってくれたり、道しるべになってくれたり、長い間、お世話になりました!と言って塩を供え、線香をたき、供養しました。森林警察に許可をもらったんので、明日、切ることになりました。

400万円を失うという気はしませんが、やっぱり木を切るのは、少し悲しいことです。
そして、今日ですが、大ごとになってしまいました。切り始めたら、テルニー県の職員が来て、道路に落ちるから、車の誘導等するということになって、ごらんのとうりです。

でも、あれだけ大きなものですから、たいへんです。それでも、Terniの役人だったので、これは、うちのものではないので、処理は、県でして欲しい旨を伝え、ラッキーにも、やってくれることになったのです。全部の処理に三日ほどかかるようです。

こんなに高いのですから。あまり長い間見ていたので、首がいたくなったので、私は、鳥の餌づけをしようと思って、梨の木に家を作りました。

餌も買ってきましたので、来ると良いのですが、ウープーパー(日本語忘れました。)という鳥は、そろそろいなくなります。

一本の松の木が伐り終わりました。どうやら4日くらいかかりそうです。たくさんのものを見てきた松でしょうが、まさか日本人に殺されるとは、思っていなかったことでしょう。だから長い間お世話になりました。松の木さん!です。

最近の記事

月別アーカイブ

ブログを検索